昨日、海江田経済産業大臣と細野補佐官が、とってつけたように、浜岡を視察、川勝知事も、「点検停止中の三号機の再開は認めない、このままだと、来春点検に入る4号、5号も再開認めないから、0になります」、と言った矢先ではありましたが。
 なぜ、今、54の原発の中で、しかも、3月30日の菅政権による緊急安全対策は、浜岡もクリアした、と自ら発表した後で、停止要請?
 経済産業省内も、十分知らされず、保安院が安全性の観点から関与したことに。
 福島第一の処理方法について、逐一GEと米国原子力委員会の指導でやっているという菅政権、あるいは、静岡県選出の細野補佐官と民主擁立の知事の連携なのか
 やるなら早く決めなきゃ。中電管内は、2600万キロワット、浜岡は、4.5号機二機で250万キロワット、一割強、これに真夏むけに東電に送る百万キロワット(中電だけでは60万キロワットという数字も)を考慮したら、かなりやりくりは苦しいとみざるをえない、。
 脱原発輪宣言で名をはせた、地元の湖西市長、三上さんは、電力需給には、楽観的で、中電の原発比率は数%たいした節電はいらないはず、とおっしゃいますが、中電の発表、各新聞の見方はそうではないようです。
 原発比率四割超の関西電力に無理させ、中電にも、すでに夏乗り越えが苦しいのが見えている東電にも提供させる??そのためには、福井県知事が難色を示している美浜を再開する?

 東電エリアは、真夏に備えて、Gウィーク連日操業など、3月から覚悟して自主計画をやり始めてます。
 しかし、自動車はじめ、主要製造業がみっちり立地し、雇用も支えている東海、中部では、今回の根回しなしの、突然の停止は、織り込んでいません。
 どうせ、超法規的にやらせるなら、そのめどをつけてから発表しないと。

 今日午後の政界の世界の最大の話題は、石井一民主党震災対策副本部長、生方代理、那谷屋参院総務委員長の、フィリピン出張での派手なゴルフコンペ。
 那谷屋総務委員長は、4月末、突然、私を含め総務委員会の全理の部屋に回ってきて
『日比議連でフィリピンに行かなければならなくなったので、許可いただきたい」と頼んできました。
参院は、国会開会中は、委員長は、出張を認めない慣例なのですが、鈴木議院運営委員長一任ということで、重要な公務があるので、ということで、特認したものです。
自民のみならず、公明党も他の野党の怒らないはずありません。
 石井代表は、JR西日本の事故のときもゴルフ?そんなにお好きならば、国会を騒がせて、公務外国出張して、たった3日の滞在の1日をゴルフにあてないで、休みの日に個人的にひっそりどうぞ。ふつうこの時期は、党の震災対策関係者は、被災地視察が優先でしょう?たいした緊急性もない、ただの会議の海外出張だってそもそも優先度は低い、、。国会の役職は当然辞していただかないと、、。

 翌日の新聞は、これの扱いが大きくなることが予想された、、。
 参院総務委員会は、地方自治体法制、予算、消防、電波行政など、今回の被災地にj最も関連のある委員会です。来週には、視察が予定されていましたが、衆院の視察が、地元で交通渋滞をおこす、と、慎重論が議運から出ていました。委員長は、総務委員会の議論を行う上で、議運委員長と、かけあわなけれがならない。
 ところが、彼は、自分の海外出張の根回しを優先したのか、私が、民主側の筆頭理事に示唆するまで、議運委員長のところに、行こうとしなかった。
 今になって、あらためて、よ-くわかります。
この人たちにとって、重要なのは、あくまで仲間内のことだけ!震災対策でも、真の外交でもありません。
 これをかばうために、もう少し詰めてやらなければいけなかった、浜岡原発停止が、唐突に発表された、、。
 だとしたら、あまりにも、お粗末、、。
 あるいは、5月末のサミットで、G7に追及されることも、おそれて、太平洋側で動いている唯一の原発を閉じるというのか?
 しかし、海外のトップは論理的ですから、「そんなに危ないなら、他も止めなくていいのか?そもそも日本は脱原発すべきではないか?」
 こうなりかねません。国内的にも、国際的にも、説得力ある説明ができて。産業や家庭がどの程度、とのペースであれば耐えられるのか考えてからやらないと、これだけの経済的リスクをともなう決定が、全く活かされなくなります。
 私は、3月25日深夜の朝生で、はっきりと「今稼働中の全ての原発の、緊急安全性点検」を提案し、その時点で『浜岡は、20メートルの防潮堤を作り、バックアップ電源を浸水しないところにも強化する、と言っているので一刻もはやくそれをやらせるように、と紹介しました。
 政府の3月30日の安全性点検は、この方向にあるとは思いますが、この点検の結果、「安全停止ができる」とされたものが、来春の定期点検まで待てずに停止せざるをえない、ということなら、差し迫った東海大地震の危険があるということでないと、整合性がありません。
 
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