1月7日、福島市や、関東地方で、放射能数値が突然10倍くらいに上がったという情報が流れ、事実文科省のデータは上がっていたようですが、いつも連絡をとりあっている友人の、立谷相馬市長〔南相馬の隣の市)と、つい今しがた、以下のような情報、意見交換をいたしました。

 市長ご本人も医師ですが、ぬまゆのブログについて、ツイッターでも、フェイスブックでもかなりの方が、ご覧になって、コメントしておられるのでご意見を伺ってみました。
 「一般論として、低放射線で、やけどのような症状や、大量の抜け毛というのは聞いたことがない。現地に入ってきた医師のなかでは、東大の放射線科の中川准教授の話が一番客観的に信頼できると自分は考えている。そのお話によると、この程度の放射線量では、ガンが増えるということはない」
とのこと。〔明日、ご本人と連絡をとってみます)

 ただし、さきほど、南相馬の元市議会議員から市長に連絡がはいり、1月9日にまた、福島第一で(おそらく4号炉だと思うが)なんらかの爆発が起きており、それを政府が隠している、という話であった。真偽のほどはわからないが、水素爆発ではあっても、核爆発ではないであろう。(水素爆発でも、放射能の飛散がかなりの量でおきるのになぜそれほど平静なのか、地獄を見た方は違う、と、原発50キロ以内におられる方の背負ってきた凄まじい恐怖とストレスを、かえって痛感させられました。)

 「今思い返すと、3月14日に、自衛隊が防毒マスクをつけて夜9時に来訪し、「市民全員を避難させてくれ」と言ってきたとき、自分は断ったが、それは正しかったと思うし、その後の避難についても、そのために100人以上のもともと体が弱っていた方が亡くなったと思う」、と市長はしみじみおっしゃってました。
 リスクは総合的にコントロールすべきであり、放射線濃度が2から3マイクロシーベルトのときに、無理やり即時強制避難させるべきなのかどうかは、今後考えなければいけない、と。もっと屋内退避にすればよかった、とも。

 結局、福島が置かれている情報の面での状況、政府が福島の行政、市民に提供できている安心の度合いは、この数ヶ月あまり進歩していません。

 12月に福島県庁で、二重ローンの説明をしました。たくさんの方が聞きにいらして、今後の事業の再開について前向きな質問もあったのですが、かなりの方が、福島第一の状況について相当な不安感を抱き続けておられました。それは、政府による冷温停止宣言によっても、改善していません。

 我々ならどうだった、と安易に申し上げるつもりはありませんが、不信感の累積は、相当なもので、もはや抜きがたい、といえるのではないえしょうか。

 少なくとも、放射線量に変化が見られたときは、もっと詳細な会見を行い、誰もが納得できる理由の説明を、透明性をもってすべきです。この期に及んで何を隠しても仕方がないはずです。゙