本件は外務省の専門機関室が担当で、国際水路機関モナコ総会に出張していた室長と、その上司の参事官兼担当大使、大学の同期ですが、に率直に説明してもらいました。当初の公式説明には書かれなかったのですが、この会議では、はじめ日米で話して、米国が、『今ある1953年版をペースに改定」との提案を出すことになっていました。ところが、それを見た韓国の代表、女性の国際機関局長だそう、が、絶対だめ、と激しく拒否したので、米国は提案を引っ込めてしまった。そこで日本が議論を長引かせる意味もあって、米国提案を少し変えて日本提案として出した。採決したら、賛成は日本だけ、南北朝鮮は反対、台湾という現行名称に反対の中国と、それにいつも同調するキューバが反対。残りは、棄権したのは事実だそうです。日韓双方が合意しないようなことは、棄権しておけ、という本国の指示だったのではないかとのこと。結局、議長が、何も決めない、1953年版はそのまま、と言って会議は終わり、あと五年はこのまま。韓国がここは何とか、と言っている電子地図は、国際機関
でスタンダードを決めておらず、議論は可能というもの。しかし、国連事務総長が韓国人になってから、国連に韓国人サークルができ、韓国の意見に他国が耳を傾けるようになっていて、日本が圧されてきているのは事実。国益のために、国際機関やワシントンでの強化策、待ったなし、危機的状況です。