警察の捜査が本格化している。中学の生徒達が証言できるようになり、自殺の予行練習的ないじめ行動があったとの目撃証言が出ています。

今日は、東京、埼玉を行き来しながら、いくつかの政治集会や祭り、イベントに出て、この話題も遡上にのぼりました。校内暴力が深刻化しはじめた80年代半ば以降、いじめは残念ながら跡を絶たず、少年法改正も、抑止力にはなりきれていない。このところ、中学生の飛び降り自殺がやや連鎖的に続いているので、報道加熱の影響が懸念される、との声もありました。

 しかし、最近のメディアの探偵以上の探査能力?から垣間見られる、滋賀なのか大津地域なのかの教育風土なるもの、、かなりゆるいのではないか?どこでも学校組織というのは守りに入り、事なかれではああるが、あそこまで酷いいじめの実態がみえていて、まじめに取り組もうとした教員を、異動時期でもないのに異動までさせてしまうというのは、、。ベテラン地方議員の方々も、東京や埼玉、いや、関東地方で、あそこまで地域ぐるみでものごと隠せるものかな、ちょっとこわいな、、と。

 2001年の大津での青木君リンチ殺人事件は、凄惨なもので、加害者は少年院、その後賠償支払いとなりましたが、見張りにたった3人は、皇子山中学生でした。(この点について、ある記者さんから「隣接中学の卒業ではないか」とのご指摘がありました。私はこの件について、皇子山中学で勤務経験のある先生oBの方から、この事件が当時この地域の教育関係者の間で大変な重大事で、この3人に対する賠償請求裁判が、最高裁までいって、認められなかったことは、その当時の皇子山中学の校長=現在の大津の教育長のその後の物事の反判断に影響を与えているであろう、と伺い、「「ああやっぱりね」的に指摘されています。」と書きました。現在、再度その方に確認中ですが、この3人が当該中学の卒業であろうと、隣接校であろうと、「これだけの惨事の共犯的役割でも所詮司法ではここまでですむのだ」ということは、同じではないか、と考えております。)、

 校長が判決の行方に影響を与えられたとも思えませんが、リンチ事件に関与した卒業生(ないし、その地域の近接校の卒業生)が民事で無罪放免?になる状況をかなり近い立場で見ていたのはたしかでしょう。
  相当荒れた学校であった、という評判はこの事件にも起因するものでしょうが、その後改善していじめ対処のモデル的な学校といわれていた、、。
 これって、基準が関東と比べて相当ゆるいのではないでしょうか。
 喫煙、万引き、喧嘩、それを注意する大人もいない、学校に言っても相手にもしようとしない、、。
 このブログにも、大津の方々からとそういうご意見、たくさん寄せられています。

 今でも「鼻歌担任教師」が3年の担任団にいられる、というのは・・・?
 第3者委員会とやらの結論を待つまでもなく、対応できるでしょう。夏休みも入ることですし。

 25日の市議会の委員会で校長と教頭がどういう弁明をするかは、見ものですが、このお二人も、、。
(結局、予定されていた委員会は、とても対応できないということで、校長、教頭を呼びませんでした。)

 しかし、いじめは日本だけの現象ではなく、米国では毎日16万人の生徒が「いじめが原因で学校を欠席している」との調査があります。10代のアジア系米国人の半数以上が学校でいじめられた経験を持ち、黒人は3分の一。
 米国東海岸の2011年の調査で、相当な成績優秀校でも、生徒の42%がいじめた経験があり、31%はいじめらた経験がある、というのはおそらく日本より高い比率ではないでしょうか。ただ、米国のいいところは、こういう調査データが日本に比べて格段に多く、透明性があるということです。
 欧州各国でも、いじめの発生率は、決して日本より低いとは思えないようですが、透明性が日本より高いので、国民が、こういうことは人間の性として起きてしまうことであり、できるだけ減らしていく、更生させていく、致命的な被害にならないようにする、そのためには厳しい処分も司法警察の関与も必要、ということにある程度理解を示し、冷静に受け止めているということでしょうか。

  成人の凶暴者、殺人鬼がいるように、少年にもそれはいて、中学の年代は、体は大きくなっても心の抑制はきかないですから、かえって危険。

  少年法、この件をもって廃止しろとまでは言いませんが、前回の改正だけでは抑止力にはなっていないのではないか、と言う点から再検討が必要ではないでしょうか。
 教育委員会についても、確かに滋賀は、大津は特に、という話もありますが、そういう個別的な体質問題ですむことなのか、、。

 それから、滋賀から京都に転校してしまうと、滋賀の教育委員会は手が出せない、と責任放棄できてしまう問題、個人情報保護法の壁、、。
 週明け以降、こちらから出した質問点(3人の加害生徒が飛び降りの時刻にどこにいたのか、転校の経緯、時期、申し送り事項、警察が被害届を3回も受理しなかった理由等)への回答を持ってきてもらうとともに、担当官庁と議論していきます。