川崎市川崎区での中1殺人について、報道ベースではだんだん状況が明らかになってきています。
大津のいじめ事件でも、現地で色々話を聞きました。市、教育委員会側が、親御さんによる訴訟に対して、ある程度責任をみとめたのは、当初の対応からすれば、進歩と思います。第三者委員会などで、詰められた所もあるでしょう。
学校現場も、個人的な事情に立ち入らない、という昨今の不文律に縛られすぎているのではないでしょうか?
夜ふらついている、義務教育であるのに、学校の時間に校外で見かける、気づいていた大人はどのケースでも後で聞くと、必ずいるんです。
2月後半まで担任の先生が本人と話せてなかった、、。オールウェイズ三丁目、の翌年生まれた皇太子様の同学年世代としては、ちょっと信じられない状況が今は当たり前なんですかね。
今日は、大阪府泉州地域の講演で、地域のPTA世代の議員さんとこの議論になりました。
親が本来の役割を果たせていない、いじめがエスカレートしている我が子を怒れない、やめさせられない。親学が言われて久しいが、成人に対して矯正は無理である。子どもをまもるため、27年度予算でも「保護者のいない児童や被虐待児童等への支援」を強化していていますが、両親でも片親でも、親子の関係が悪くなくても、事実上他者から子どもを守る余裕がない家庭、子どもが手に負えない家庭は、ざらにある、というのが彼らの意見。そしてそれを放置し続ける限り、その中から今回のようなことが、、
明日視察に伺う佐世保では、女子生徒による残虐殺人があり、親御さんは自殺されました。
ボランテイアのお年寄りを殺害した女子大生が中高時代から友人に毒を盛っていた可能性も言われています。
かつて、サカキバラセイト事件のとき、当時の総理は「私たちはどこで間違ったのだろう」と嘆いてましたが。
少年法は随時強化され、今国会には選挙の投票年令を18歳に引き下げる法案を提出しております。
そうなれば、選挙法関連の刑罰は均等に適用となるでしょうから、20歳未満18歳以上はかなり大人と近くなりますね。
しかし、この20年ほど社会の推移、学校の現状を官界から、政界から見てきて、その抑止効果だけでは、事態は本質的に改善しないと思います。
ストーカー犯罪もそうですが、善良な一般市民を脅かす側が守られすぎて、正直者が馬鹿をみすぎている、ということです。
個人情報保護や家庭の事情への不介入ばかり言っていると、非業の死を防げないとわかってきたのですから、一歩踏み込んだ保護対策をとるべき時だと思います。