前号に続き、被災地視察のレポートをします。

阿蘇大橋の崩落現場ならびに、復旧状況を視察した後、8日深夜に発生した、阿蘇山噴火に伴う被害状況の視察に伺いました。

※写真

この度の噴火は、8日午前1時46分、熊本県・阿蘇山の中岳(標高1506メートル)第1火口で爆発的噴火が発生しました。

爆発的噴火とは、マグマの熱が地下水に伝わって起こる「水蒸気噴火」か「マグマ水蒸気噴火」との見方が強く、一部の専門家では、熊本地震との関連を指摘する方もいらします。今回は、爆発的噴火だったことから、マグマの熱が伝わり、地下水が沸騰して爆発する「水蒸気噴火」の可能性があると言われています。

2014年9月27日に58人が死亡した日本における戦後最悪の火山災害である御嶽山噴火と同種の噴火となりました。

すでに、火山灰の撤去作業を住民が行っていたため、比較的住宅の敷地内はきれいになっておりましたが、いまだ手つかずの箇所は灰色に見え、火山灰独特の硫黄の臭いが立ち込めてました。

※街中の写真

熊本県阿蘇地域振興局にて、各報告を受けました。が、庁舎内もうっすらと火山灰や硫黄の臭いが立ち込めていました。

佐藤市長はじめ、蔵原市議会議長、河津県議会議員、各所管の局長たちから灰噴石、停電他被害状況の報告を受け、農作物被害への対策と、年末に切れる九州プレミアム旅行券延長と地域の商店街支援の商品券要望をいただきました。

※会議中の写真

懸念されている農作物の被害は、この影響により、トマトなどを栽培する農業用ハウスに火山れきが当たって屋根に穴があくなどの被害が70棟以上で確認されたそうです。また、イチゴ農家の全体の25%で畑に火山灰が堆積し、土壌が酸性化するおそれがあるということで、今後、石灰をまくなどの対策が必要となるケースもあるとしています。
農家の方からは、農業用ハウスの屋根に火山灰が積もり、ハウスの中に十分に日光が入らず、来月まで収穫が続くトマトの生育を心配する声も出ているということです。
一方、コメについては、これから刈り入れを迎える一部の品種についても、火山灰による大きな被害は確認されていないということですが、火山灰が機械の故障の原因にも繋がるとして予断を許さない状況です。
熊本県と阿蘇市は、今回の噴火による農業被害の調査を進め、必要な支援を行う方針を打ち出そうとしています。

※市長たち集合写真

私も党の復興災害担当として、できる限りの支援を行っていきたいと考えております。


がまだせ!熊本!