昨日、慶応義塾大学経済学部の特別講座で授業を致しましたが、その講座、私の次に、フランスのグランゼコール(国立の名門大学院)の1つ、シアンスポの教授が話をされたので、昼休みに久しぶりにフランス語と英語をまぜこぜにして、日欧経済談義を致しました。
私が、日本政府の国費留学生として、フランスに滞在しておりましたのは、1984年~1986年、大統領は社会党のミッテラン、首相は、史上最年少39歳のファビウス、大蔵大臣は、その後自殺してしまったベレゴヴォア氏でした。
私が留学した国立行政学院は、現職の高級官僚が先生で、フランス大蔵省にも何度も通って、話を聞いたり、日本から来た自民党税調御一行を1週間案内したり、勉強しているというより、半分はオンザジョブトレーニングの2年間でした。そこで「がちがちの社会民主主義経済政策」を目の当たりにしたわけです。
笑わないでください。みんなが憧れ、特に民主の先生方や、格差批判系の学者、エコノミストが称賛するこの国では、当時、物価を凍結していたのです。バゲットも水も、ミルクもどこで買っても基本は同じ値段ですが、、インフレ率はちっとも下がらないので横並びで、どんどん値段が上がっていく。企業は苦しいし、国民は、不満。
82年には、5大企業グループと2大金融グループ、39の銀行を一斉に国有化する、というその教授によると「国家予算の赤字を急増させたうえ、業績も上がらず、意味がなかった」愚策として後世に語り継がれる政策が採られました。その目的は
1、社会党の基本路線の1つである、労働者の経営参加・自主管理(最近、これと似た匂いの会社法制、提案 されてません?)
2、反国際分業=民族化・ナショナリズム(これも、鎖国妄想?として出てきてますね)
同時に、最低賃金の引き上げ、社会保障給付の増、公務員の6万人増員、公共投資拡大で、対前年度27%増の大型予算を組んだのです。この発想も、どこか、似てますよね、どっかの国の最近できた予算案と、、。
均衡していた財政収支は急激に赤字拡大し、にもかかわらず、成長率は、83.84.85と1%台に低迷。これだけ統制して解雇を抑えようとしたのに、失業率はかえってじりじり上がり、85年にはついに10%台へ。八方塞がりになってしまいました。
片やイギリス。マーガレットサッチャーは、79年に政権を取ると、「イギリス社会の隅々に万延している社会主義と戦う」方針で、改革路線を進め、当初のイギリスは、ショック療法?で、マイナス成長に陥りました。ところが改革の効果が出始めて82年にプラス2.09%。総選挙の83年は、3,62%。フランスの1.24%の3倍に急進し、彼女は再選され、イギリス最長の政権の土台が出来たのです。
特にロンドン証券取引所の改革、シティーの開放、BP初め主要企業の民営化の成功する84.84.86年は4%成長、イギリス復活が叫ばれ、失業率は10%台でしたが、組合管理のフランスと同じなんだから、と過度に問題視されませんでした。
鳩山総理が、冬休みに「新たな資本主義を模索する」ようなことをおっしゃって、本を買い込んだと報道されています。
自由の相当抑制された資本主義というのが成り立つのか、国家的レベルで経済のかなりのウエイトについて統制がかかっている経済を、名ばかりで資本主義経済、自由経済と呼ぶのか、、。
私が、当時のフランス政府の中に足を突っ込んで見ていた限りでは、それはノーです。
自由化するなら、大胆にやらないと、スタンスから変えないと、、。
今年の論戦の1つのテーマになるでしょう。項目だけで、評価の低かった成長戦略と、昨日の世論調査でも、6割があまり芳しくない評価を下している22年度予算案の審議の過程で、、。
私が、日本政府の国費留学生として、フランスに滞在しておりましたのは、1984年~1986年、大統領は社会党のミッテラン、首相は、史上最年少39歳のファビウス、大蔵大臣は、その後自殺してしまったベレゴヴォア氏でした。
私が留学した国立行政学院は、現職の高級官僚が先生で、フランス大蔵省にも何度も通って、話を聞いたり、日本から来た自民党税調御一行を1週間案内したり、勉強しているというより、半分はオンザジョブトレーニングの2年間でした。そこで「がちがちの社会民主主義経済政策」を目の当たりにしたわけです。
笑わないでください。みんなが憧れ、特に民主の先生方や、格差批判系の学者、エコノミストが称賛するこの国では、当時、物価を凍結していたのです。バゲットも水も、ミルクもどこで買っても基本は同じ値段ですが、、インフレ率はちっとも下がらないので横並びで、どんどん値段が上がっていく。企業は苦しいし、国民は、不満。
82年には、5大企業グループと2大金融グループ、39の銀行を一斉に国有化する、というその教授によると「国家予算の赤字を急増させたうえ、業績も上がらず、意味がなかった」愚策として後世に語り継がれる政策が採られました。その目的は
1、社会党の基本路線の1つである、労働者の経営参加・自主管理(最近、これと似た匂いの会社法制、提案 されてません?)
2、反国際分業=民族化・ナショナリズム(これも、鎖国妄想?として出てきてますね)
同時に、最低賃金の引き上げ、社会保障給付の増、公務員の6万人増員、公共投資拡大で、対前年度27%増の大型予算を組んだのです。この発想も、どこか、似てますよね、どっかの国の最近できた予算案と、、。
均衡していた財政収支は急激に赤字拡大し、にもかかわらず、成長率は、83.84.85と1%台に低迷。これだけ統制して解雇を抑えようとしたのに、失業率はかえってじりじり上がり、85年にはついに10%台へ。八方塞がりになってしまいました。
片やイギリス。マーガレットサッチャーは、79年に政権を取ると、「イギリス社会の隅々に万延している社会主義と戦う」方針で、改革路線を進め、当初のイギリスは、ショック療法?で、マイナス成長に陥りました。ところが改革の効果が出始めて82年にプラス2.09%。総選挙の83年は、3,62%。フランスの1.24%の3倍に急進し、彼女は再選され、イギリス最長の政権の土台が出来たのです。
特にロンドン証券取引所の改革、シティーの開放、BP初め主要企業の民営化の成功する84.84.86年は4%成長、イギリス復活が叫ばれ、失業率は10%台でしたが、組合管理のフランスと同じなんだから、と過度に問題視されませんでした。
鳩山総理が、冬休みに「新たな資本主義を模索する」ようなことをおっしゃって、本を買い込んだと報道されています。
自由の相当抑制された資本主義というのが成り立つのか、国家的レベルで経済のかなりのウエイトについて統制がかかっている経済を、名ばかりで資本主義経済、自由経済と呼ぶのか、、。
私が、当時のフランス政府の中に足を突っ込んで見ていた限りでは、それはノーです。
自由化するなら、大胆にやらないと、スタンスから変えないと、、。
今年の論戦の1つのテーマになるでしょう。項目だけで、評価の低かった成長戦略と、昨日の世論調査でも、6割があまり芳しくない評価を下している22年度予算案の審議の過程で、、。
なんでそんなに借金をするのか?
”やらないといけないこと”の金額が、”入ってくる(税金)”の金額を上回る。
そんなことは言いだしたら当たり前だ。
国単位(政治)では家庭と一緒に考えてはならない部分があるのは感じる。
自民党=成長戦略、民主党=節約戦略、と大きく分けると感じきたが、どうなんだろう?
民主党のマニフェストに、”子供手当”や”高速道路無料化”など色々な政策があり、それに国民は期待をして投票をしたが、すべての政策に賛成したわけではない。
一人一人別々に政策の数個に期待をして賛成したことだと思う。
何か、利権やプライドなど一部の人の利益のために”やらないといけないこと”の順位付けがされ予算が組まれ借金を繰り返しているように思える。
政治家が政治のプロならば、難しい政治の世界を簡単に国民に伝えるのも仕事ではないのだろうか。
それが解散総選挙で民主党の方が、わかりやすく政策の数個にでも賛同を得られた結果ならば、自民党は実行のプロではないのだろうか?
そんな意味合いから実行できる意味のある政治や予算であって欲しいと感じます。